2014/02/06
DAT(デジタル・オーディオ・テープ)
10周年企画で過去の機材を振り返っています。今回はDAT(デジタル・オーディオ・テープ)をご紹介。
DATとは
DATとは、デジタル録音のために開発されたテープの規格です。標準的なものでは48kHzや44.1kHzといったサンプリング周波数に対応。磁気テープでありながらもデジタルなので曲の頭出しも可能でした。DAWが当たり前となった今では、DATはすでに過去のものとなっています。
詳しくは以下のリンク先を参照。
- DAT(Wikipedia)
- DAT 【 Digital Audio Tape 】(IT用語辞典 e-Words)
SONY TCD-D100
DATウォークマンの本体です。2000年代初頭、プロデューサーからお借りして使っていました。当時は手軽に高音質なデジタル録音ができる機材として重宝したものです。
生録の場合はもちろんマイクを接続しますが、この時は楽曲の録音に使っていたので、コアキシャル用の専用コードを使ってデジタル接続していました。下の写真がそれです。
オレンジ色のピンプラグをミキサーのデジタルアウトに、角ばっているほうの端子をDATウォークマンの本体に接続するという具合に使います。
今となっては、使うあてのないこのコードどテープだけが手元に残っています。
DAT用テープ
こちらは楽曲を録音したテープ。録音済みが7本、未開封が7本、残っていました。
大きさはちょうど名刺ぐらいのサイズです。
私が学生の頃はデモテープもMDならまだいいほうで、下手をすると本当にアナログのカセットテープを使うこともありましたので、初めて使ったときはDATの音質に驚いたものです。今となっては当たり前ですが、リバーブなどの繊細な音も隅々まできれいに再現してくれるありがたい録音メディアでした。
デッキ等の老朽化やテープの経年劣化を考えると、DATに録音してあるものも他のメディアに移しておきたいところです。うちは7本だけなのでさほど手間ではないですが、世の中には死蔵されているDATも多いでしょうね。
以上、今回は業務用じゃない方面からDATを簡単にご紹介しました。業務用の高級機もご紹介できるとよいのですが、いかんせん使った経験が少ししかないので、まあこんなところです。
(小山隆行)